串本福祉会のブログ

本州最南端の町、和歌山県串本町にある社会福祉法人串本福祉会のブログです。串本福祉会は、高齢者の尊厳ある生活の維持及びご家族や地域住民の福祉の向上を目指し、特別養護老人ホームにしき園をはじめとする施設サービスや各種在宅サービスを実施しています。

感想文

先月福祉体験に来てくれた串本中学校1年生の皆さんから

実習の感想文をいただきました

こどもたちの素直な目に、老人介護施設の日常はどのようにうつったのか・・・

いつもこの感想文をいただくのを楽しみにしています。



一部ご紹介させていただきます。

「十月の十六と十七に、にしき園に福祉体験学習に行きました。
こういう施設に行くことは普段はあまりないし、にしき園にも
初めて行くので、どんなんだろうと、行く前は少し緊張しました。
 二日間、にしき園で色々な仕事を体験しました。ベッドのシーツや
ふとんを替えたり、食事をはこんだり、一人でご飯を食べれない
おじいさんおばあさんに、ご飯を食べさせてあげたり、他にも
色々な仕事を体験したり、見学したりしました。
 やっていて思ったのは、どんな小さな仕事も大切だと思いました。
例えば、荷物チェックの仕事は、その人が帰る時に、どれがだれのかを
間違えないよう、持ち物や服、全てを細かくチェックして、名前を書いたり
全部のものをチェックしました。そのおかげで間違いなく、スムーズに
帰れるんだろうと思いました。
 二日間で一番心に残っているのは、二日目の昼、紙芝居をする前の、
ある一人のおばあさんとのことです。おばあさんがイスに座るところに
手をかしてあげると、「ありがとう」と言って、ぼくの手をにぎって、
ずっと「ありがとう、ええ子やね」と言ってもらいました。その時ぼくが、
おばあさんに手をかしてあげたから、おばあさんはぼくに感謝してくれて
るんだと思い、こういう風に、もっと人に感謝されるようになりたいと
思いました。
 この二日間、どのように、おじいさん、おばあさんと接したらいいかなと、
色々学ぶことがありました。ありがとうございました。」
                   ~1年男子~


「一日目は、にしき園のデイサービスという、日帰りで通うお年寄りのための
フロアで体験させてもらいました。仕事の内容は「髪の毛を乾かす」「お年寄
りと話す」「昼食を運ぶ」などでした。
 お年寄りは次々とお風呂から上がってくるから、お風呂からあがった人に
お茶を出したり、タオルで髪をふいてからドライヤーで乾かしたり、くしで
とかしたりとても大変でした。この仕事は五人がかりでやったけど、普段は
職員一人でやるから、とても手際がいいんだろうなと思いました。
最初のうちは、時間がかかったけど、ずっとやっているとだいぶ時間が短縮する
ことができました。次に昼食を運びました。お盆に名前が書いてあって、その
書いてある名前を大きい声で呼ぶということを教えてもらいました。
 二日目、「花ゆら」というフロアでは、部屋を掃除したりしました。
ある部屋では、掃除機をかけるのをとても嫌がるおばあさんがいました。
職員の人は、「こういうときは無理に掃除をしない。」と言っていました。
他にもお茶を飲みたがらない場合は、無理やり飲ませない、ということも
言っていました。
部屋を掃除するのも水分を補ることも大事だけど、一番大事なことは、楽しく
過ごすために、なるべくお年寄りが嫌がらないようにすることだと思いました。
 この二日間、体験させてもらって、職員はお年寄りに気軽に話しかけて、
本当の家族みたいだということが分かって良かったです。
ありがとうございました。」
                   ~1年女子~