12月18日、海南市在住の岩崎順子さんを講師にお招きして、
人権学習の全体研修会が行われました。
岩崎さんは、『ガンが病気じゃなくなったとき』の著者で、
いのち・人権・心・子ども・親子・高齢者・生と死について全国で講演されること700回。
また、愛知医科大学の非常勤講師もされており、たいへんお忙しい中、
にしき園の職員研修を快くお引き受け下さいました。
岩崎さんは、「認知症の向こう側にある心」をテーマに
ご自身の体験をもとに、心に響くお話をたくさん語って下さいました。
私達が日ごろ接しているご利用者様お一人お一人にも
辿ってきた大切な人生があり、家族があり、みんながかけがえのない存在であること。
どの人生にも意味があって、人は生きているのではなく、生かされているのであり
ガンで亡くなられた方も、認知症になられた方も、病気を通して命の意味を
教えてくれているんだと気付かせてくれました。
この施設に来て良かった…
この人がケアマネで良かった…
この人が看護師で良かった…
この人にお世話してもらって良かった…
あなたで良かったと思ってもらえる本当の意味での深い看取りができること。
それが私たちの大切な役割だと話されていました。
そして最後に・・・
“ふるさと”の曲を聴きながら目を閉じて、
誰にでも必ずいる親、とりわけ“母”という存在に向き合い、
心の中で会話することで、母への想いを引き出してくれました。
その想いこそ、串本福祉会の理念である
『笑顔で心の込もった良識ある処遇』
なのだと思います。
明日からきっと、なにかが変わる。
そんな魔法を岩崎順子さんにかけてもらった気がしました。
あっという間の1時間でした。
岩崎さん、本当にありがとうございました