串本福祉会のブログ

本州最南端の町、和歌山県串本町にある社会福祉法人串本福祉会のブログです。串本福祉会は、高齢者の尊厳ある生活の維持及びご家族や地域住民の福祉の向上を目指し、特別養護老人ホームにしき園をはじめとする施設サービスや各種在宅サービスを実施しています。

講演会

6月22日、浜松医科大学臨床研究管理センター消化器内科の古田隆久病院教授を招いて公開講演会を開催しました。




詳しくは、取材していただいた熊野新聞さんが素敵にまとめてくださっているので、記事でどうぞ↓


社会福祉法人串本福祉会(和田利文理事長)主催の公開講演会「簡単胃がん対策!ピロリ菌と検診でもう大丈夫!」が22日、同町二色にある特別養護老人ホームにしき園(和田吉男施設長)であり、役職員や一般約80人が聴講した。

 この講演会は、同園新館地域交流ホールが完成した機に、地域貢献活動の一環で取り組み始めた。各方面の専門家(主に医師)の話を聞いて日頃の健康維持に役立てる趣旨で不定期ながらも回を重ねこの日は5回目の実施になるという。
 講師は国内のピロリ菌除菌療法をリードする権威、浜松医科大学臨床研究管理センター消化器内科の古田隆久病院教授。母方の祖父が二色出身で、同法人にいとこが勤めている縁で招致に応えた。役職員に加え、地域からは遠縁にあたる田嶋勝正町長も同席。開会にあたり和田施設長は古田さんの地縁と現在の活躍ぶりを紹介し、「今日の講演が皆さんの健康増進や胃がんの予防、早期発見につながることを期待したい」とあいさつして古田さんの登壇を歓迎した。
 古田さんはさまざまながんの中で死亡数2位の胃がんに関係しているのが経口感染で胃に入り込む細菌の一種・ピロリ菌で、がんだけでなくさまざまな疾患を起こりやすくする根源的存在だと紹介。日本国民の約3割がピロリ菌に感染していると推定され、その率を下げるため2013年以降は内視鏡検査で胃炎の確定診断がなされた患者も、健康保険で感染検査や陽性時の除菌ができるようになった。
 ピロリ菌自体は胃粘膜を弱めるだけの存在だがその感染状況がさまざまな疾患を起こりやすくしてしまうため、合併症前の除菌治療と定期的な内視鏡(胃カメラ)検査による対処を心掛けてほしいとした。
 胃がんから身を守るポイントとして①感染診断②陽性時は除菌③定期的な内視鏡検査(自治体の胃がん検診)の
3点を掲げ、その内容を具体的に解説。健康保険で①と②に対処するには内視鏡検査(胃炎の確定診断)が不可避
だが、最近の内視鏡検査は鎮静状態でも行えるなど楽になっている事も伝えて不安を和らげた。
           (2018年6月27日付 熊野新聞より)




古田先生、遠いところお越しいただき貴重なお話を聴かせて頂いてありがとうございました

日本人の胃がん罹患率は高く、その主な原因とされるピロリ菌の除菌の大切さがよく分かりました。

早速、「検査に行ってこよう!」「ピロリ菌を除菌してもらおう!」と思われた方も多かったのではないでしょうか。