9月20日は敬老の日。にしき園では毎年趣向を凝らした敬老会で楽しく過ごしているのですが、残念ながらコロナ禍のため、昨年に続き大きなイベントは中止になっています。でも何もしないのは寂しいと、フロアや事業所によっては職員が独自の催しで利用者さまに楽しんでいただいているようです。
本日、デイサービスでは昔話【姥捨て山】の劇が披露されていました。
昔々、ある村では60歳以上のお年寄りは山へ捨てなければならないという決まりがありました。泣く泣く母親を背負って山へ登っていく一人息子でしたが、帰りに道に迷わないように道すがら木の枝を折って道しるべを作ってくれていたことを知り、急いで引き返して母親を連れ帰ります。
(みなさん真剣に見入っておられます。)
隣の国から無理難題をふっかけられ、困ったお殿様・・・
「灰で縄を編め」という難題には…
こっそり連れ帰った母親から「固く編んだ縄を塩水につけて乾いたら焼けばいい」と教えられた息子がその通りに灰縄を作り、お殿様にたいそう褒められました。さらに「曲がった穴の開いた玉に糸を通せ」や、「叩かないでも鳴る太鼓を作れ」等々、どれも母親の知恵のおかげですべて解決しました。お殿さまはこの真実を知り、お年寄りを捨てることをやめさせ、老人を敬い大切にするような国になったというお話でした。
セリフが飛んでもアドリブでサポートし、ぶっつけ本番とは思えないできばえで、デイサービスだけで披露するのはもったいないくらいでした。登場人物はもちろん、ナレーション担当もがんばりました。
利用者さんたちから大きな拍手
劇の後は、利用者のみなさんお一人おひとりに心のこもったプレゼントが渡されました。
最後に、理事長が飛び入りでコメント。
「私も今年で90歳になりました」と話し、小走りで退場しました。
みなさん、敬老の日おめでとうございます。
これからもお元気でお過ごしくださいね。(和田)